文章リハビリ

この世はクソファッキン  だけどこの世はAll you need is love. (映画と本と音楽の感想と雑記のブログ)

本の感想

密閉教室/法月綸太郎(1991)

ただ私は貴方のことを同級生の一人としか考えていません。 本格ミステリの大名作を今更ながら読みました。 毎度のことながらお久しぶりです。なんとか一人で暮らしております。生き延びております。帰宅すると即座にビール、主食はもやし入り焼きそばという…

色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年/村上春樹(2013)

Color my life with the chaos of trouble 村上春樹の長編小説最新作を読みました。たぶん、2013年に本屋に並んでるのを見て買ったんですが、読まずに放置しておりました。 正直、僕にとっては全然面白くない作品でありました。難しいことはわからない(わか…

勝手にふるえてろ/綿矢りさ(2010)

私が胸に赤いふせんを付けていただけで、私を見つけてくれた人。 久しぶりに読み返しました。3回目か、4回目くらいですかねぇ・・。当ブログでも何度か取り上げていますね。とりあえず感想を書いていこうと思います。 まったく他の方のレビューを読んでいな…

キャッチャー・イン・ザ・ライ/村上春樹(2003)

「ライ麦畑をやってくる誰かさんを、誰かさんがつかまえたら」 「キャッチャー・イン・ザ・ライ」を村上春樹訳で読みました。他の訳は読んだことがありません。さて、本作の主人公のホールデンは、ことあるごとに周りの人々を馬鹿にしてコケにして吐きそうに…

紫色のクオリア/うえお久光(2009)

毬井ゆかりは、ニンゲンがロボットに見える。 本作、とても評価が高いんですよね。特にSF好きというわけでもないのですが、設定を読んだ時点から気になって仕方なくて、読んでみました。そういえば一時期、このカバーが本屋に並んでいたのを覚えています。さ…

異邦の騎士/島田荘司(1982)

「推理だよ、益子君。空想じゃない」 なんと切なく美しいミステリでしょうか。個人的にはホワイダニット、動機としてみればなんだか弱さを感じるのですが、それを補って余りある切なさです。これは、素晴らしいです。こういう読後の余韻を残すミステリを僕は…

長い家の殺人/歌野晶午(1992)

「まだわからないのか? その目は何のために開いている!」 歌野晶午のデビュー作、「長い家の殺人」を読みました。これは、なかなか美しいミステリなのではないでしょうか。大胆不敵なトリックに、手がかり・伏線の配置。(読み終えてから考えると、実にわ…

クビキリサイクル 青色サヴァンと戯言遣い/西尾維新(2002)

「いーちゃん、 この真ん中の奴はパソコンじゃなくてワークステーションだよ」 「物語」シリーズ等で有名な西尾維新のデビュー作を読みました。「化物語」のアニメを数話観て、どうしてもハマれなかったので避けていたというか、嫌っていたと言っていい感じ…

サマータイム/佐藤多佳子(1990)

「スプーンの上のゼリーは、まるで透きとおった色ガラスのかけらのようなんだ!」 佐藤多佳子の「サマータイム」を再読。うん、やっぱり良いなあ。力強い、右手だけのサマータイム! この佐藤多佳子という人は、言葉のセンスが良いですね。いや、良いという…

風の歌を聴け/村上春樹(1979)

「人並み外れた強さを持ったやつなんて誰もいないんだ。」 村上春樹のデビュー作、「風の歌を聴け」を久しぶりに読みました。 読みたくなって、本棚を探したけれど見つからなかったので文庫版を買いました。久しぶりに読む「風の歌を聴け」は、以前読んだと…

夏と冬の奏鳴曲/麻耶雄嵩(1993)

「わたしはなんでも知ってるのよ」 麻耶雄嵩の「夏と冬の奏鳴曲」を読みました。まさしく傑作であり、怪作でした。が、怪作すぎてまともな感想が書けへん・・・とりあえず麻耶雄嵩の作品は京都が舞台だったりキーワードとして出てくることが多いので、京都生…

星降り山荘の殺人/倉知淳(1997)

「デートに居酒屋を使うのは避けたほうがいいですね」 「星降り山荘の殺人」を読了。閉ざされた別荘での殺人という、王道かつ僕が大好きなシチュエーションのミステリです。先に記事をアップした「虚無への供物」の感想において、ミステリだからこそ登場人物…

虚無への供物/中井英夫(1964)

「物見高い御見物衆。君たちは、われわれが洞爺丸の遺族だといっても、せいぜい気の毒にぐらいしか、考えちゃいなかったろうな。」 三大奇書の1つ、中井英夫の「虚無への供物」を読了。奇妙な一家「氷沼家」を舞台として繰り広げられる殺人劇は、ミステリの…

地獄の奇術師/二階堂黎人(1992)

「お養父さん。これは、並大抵の敵ではないかもしれませんね」 二階堂黎人のデビュー作、「地獄の奇術師」を読了。多分というか、ほぼ確実に僕は美少女探偵というのに弱いんだと思う。大好きなんだと思う。「隻眼の少女」が大好きなのも、みかげが魅力的であ…

Yの悲劇/エラリー・クイーン(1932)

「そう。わたしは最初からかかわるべきではなかったのです。 どうか帰らせてください」 本格ミステリ屈指の傑作といわれる「Yの悲劇」を読了。私の頭脳では腑に落ちないというか、理解できない点も残してはいますが、新本格といわれるジャンルの作家達の作品…

伏 贋作・里見八犬伝/桜庭一樹(2010)

犬にも、一寸の命! せめて月に1回くらいは更新を、という思いであわててキーボードを叩いております。この作品を知ったのは映画館。映画の宣伝を見て気になって原作を読んだという流れだ。桜庭一樹先生の作品を読むのは初めてだったわけだが、この人の文章…

ハイスコアガール/押切蓮介

お前の戦いが 俺の新たなる力となるだろう とんっでもなく素晴らしい作品と出会っちまった・・。 本屋でよく見かけてはいたが、正直舐めていた。ごめんなさい。最高です。

逆境ナイン/島本和彦

男の魂 充電完了!! ん~~~熱い!!!いわゆるスポ根漫画のパロディでギャグ漫画なんだが、熱い!!こいつぁ男の漫画だ。 僕がこの作品が島本先生のものだと知ったのはわりと最近なのだが、映画版はたしか中学生の頃に見て笑い転げていた。それでこないだ…

ソードアート・オンライン1 アインクラッド/川原礫

これのパーティ戦闘おもろいか? 気になっていたところ、知り合いがちょうどよく貸してくれたから読んだ。 結論を先に言うと、「MMORPGに閉じ込められる」っていうそこだけがおもろい作品ですね。MMORPGの世界が舞台だから、ネトゲやったことある人にはそこ…

緋色の研究/コナン・ ドイル

ホームズに憧れる気持ちわかる 読んだことなかったんですよね・・シャーロック・ホームズ。図書館で借りて読んだ。ホームズかっこいいですね。世界中に熱狂的なファンを生み出す理由がわかった。 前に島田荘司先生の「占星術殺人事件」を読んだので、御手洗…

さんかれあ/はっとりみつる

嘘だけど、礼弥(れあ)ちゃんになら食われてもいい。 アニメを見てるわけでもないけど、なんとなく読み始めた。とりあえず表紙の絵がかわゆかったので。あとたまに読んでるブログでも紹介されてたので。 美少女がゾンビになってしまう。そこから始まるラブ…

星屑ニーナ/福島聡

スターダスト・メモリー!! 2012年4月4日、私はブックオフの105円コーナーで衝撃的な出会いを果たした。 「星屑ニーナ」。この漫画との奇跡的な出会いに感謝する。なんとなくブックオフに行こうと思った自分に、なんとなく105円コーナーを読もうと思った自…

氷菓/米澤穂信

私が初めて読んだ米澤穂信の作品はこの「氷菓」で、これを読んで米澤穂信にはまったし、本格ミステリというジャンルの作品を読んでみようかという気になった。 なぜかアニメ化されるらしく、今年の4月から放送開始らしいけど。どうなんだ。どうなんですか。 …

きのう、火星に行った。 /笹生 陽子

これまでの人生で読んだ小説の中で、何か1本最高のものを選べとなるとコレだ。 間違いなくコレだ。 児童向けの小説だけど、もう誰でも読んで欲しい。全人類に読んで欲しい。何なのだろう、この気持ちは。僕に弟がいて、僕が昔陸上をやってたっていう主人公と…

20世紀少年/浦澤直樹

友人に借りて読んだり、ブックオフで立ち読みしたり、バイト先で読んだり、何度も何度もところどころ読んでいて全部買って家に置いてもいいなと思いながら結局まだ買ってない。まともに通して読んだのは2回か、内容は正直うろ覚えの部分が多い。 オチが微妙…

ぼくらのよあけ/今井哲也

素晴らしい漫画を読みましたよお~。 たま~に見てるブログでたまたま紹介されてて衝動買いしたけど、本当に買ってよかった・・。 団地に落ちてきた宇宙船をめぐる少年達のひと夏の物語・・っていうこれだけでもう惹かれましたね。 なんといっても登場人物が…

めぞん一刻/高橋留美子

2年くらい前に友人に文庫版の1~8巻を借りてアホほど読みまくった・・。ずいぶん長いこと借りてて、借りてる間中何度も何度も読んでいた・・。読んでるとなんとなく落ち着くね その友人はラスト2巻は持っていなかったもんで、最後は読まずじまいでかれこ…

パソコン直りました

正確には友人が直してくれました。 さっそく本の話をしましょう。 以前感想を書いた綿矢りさの「勝手にふるえてろ」について。 この作品は、恋愛経験のない、けれどそこそこの容姿の26歳くらいのOLが主人公だ。 だから同じOLや同年代の恋愛経験はないけどそ…

Idlers Dream

「モテキ」という漫画を借りたから読んでいるんだが・・・。 これってモテない奴がモテない奴のために書いた漫画なのかと思ってたんだが、違うね。 これはモテてる奴が、彼女いる奴が、人生上手くいってる奴が、余裕のある奴が読む漫画だわ。そうだわ。 おも…

占星術殺人事件/島田荘司

ずっと読もう読もうと思っていた作品。すごく有名らしく、期待して読んだ。 結論から言うと、おもしろかったんだけど自分は本格ミステリに向いていないのかもしれないと思った。 なんでかっていうと、細かい現場検証、足跡の推察、一つ一つあり得ない可能性…

ふたりの距離の概算/米澤穂信

米澤穂信の古典部シリーズ。 僕は米澤穂信が好きだ。買ってからけっこう経ったけど読み終えた。 サクッと読めておもしろいし、先が気になるからどんどん読み進める。シリーズずっと読んできてるのですっかり登場人物もおなじみ。 今回は20kmのマラソン大会が…

隻眼の少女/麻耶雄嵩

ずっと気になっておった作品。やっと読み終えた。「このミステリーがすごい!2011年版」の第4位らしいよ。 評判通り、すごくおもしろかった。台詞も地の文も、場面の説明や推理、それにキャラクター設定もとても丁寧な印象を受けた。 けど正直、とても丁寧だ…

夢見る水の王国/寮美千子

上下巻の作品でかなりゆっくり読んだ。 場面がコロコロかわるもんで、少し読みにくかったかもしれん。 おもしろいんだけど、なんというか作者の心に次々浮かぶ空想の光景をそのまま描いていったような印象。 こんな世界を思いつけるのはすごいと思うし、好き…

ゴールデンスランバー/伊坂幸太郎

何度も繰り返し登場するゴールデンスランバーの歌詞、それを口ずさむ主人公たち、幸せだった安らかな思い出の回想。黄金のまどろみ。 思わずウルッと来た。泣きはしなかったけれど。 ラストは僕の予想を良い意味で裏切った。 これまでに読んだことのある伊坂…

勝手にふるえてろ/綿矢りさ

読みました。はっきり言って、本の紹介を読んで、もし作者が綿矢りさじゃなかったら絶対買ってなかった。苦手なタイプの小説だと思ったからだ。でも買った。綿矢りさが作者だから買った。中学生の頃、俺が恋した綿矢りさの新作だから買った。一応綿矢りさの…

飛行少女/伊藤りすと

タイトルに魅かれてカカッと読んだのだけれど、そんなにおもしろくなかった。 雰囲気は好みなんだが~ 超常現象にあくまで医学の観点からアプローチしていく主人公の姿勢(途中までだけど)がおもしろかった。 上・下の2巻だけど長さは感じない。サクッと読…

新世界より/貴志祐介

この小説は・・・スゴイ。 ずーっと読みたいと思いつつ、なんとなく避けるというわけのわからない行動をとること1年あまり・・・ この間図書館で見かけて借りて、一気に読了!! なぜ避けていたのか・・・読み始めるとページをめくる手が、止まらなかったの…

探偵伯爵と僕/森博嗣

図書館で借りてきてカカッと読んだけれど、おもしろかった。 森博嗣の本を読んだことがなくて、とりあえずこの作品を。 表紙・挿絵、上手いと思っていたら山田章博だった。ラーゼフォンの人である。 山田章博の書いた「星界物語」という絵本のような作品を持っ…

限りなく透明に近いブルー/村上龍

初めて、村上龍の作品を読んだ。 好みではなかった、苦手な内容だった。 まず僕はゴキブリが苦手なのである。開幕やられたわけである。 けれど、読んで良かったと思う。 あまり深い感想は書けない。もともと難しい感想を書くのは苦手で、アマゾンのレビュー…

そういうものだ。

『そういうものだ。』 この一節! 存在感・直前の文章に与える効果・響き....たまらん! 海外の小説を翻訳したものに結構出てくる、「そういうものだ。」という表現。 村上春樹さんの小説にもけっこう出てくるような。 なんかよくわからないけど好きだ、って…

ブルーもしくはブルー/山本文緒

古本屋で買って、今さっき読み終えた。とても読みやすい。 ある女性がもう一人の自分、ドッペルゲンガーに出会って「もしも」の人生を体験する・・・ というところから始まるお話。 「人は知らず知らずのうちに、最良の人生を選択をして生きている」 と kiki…