本の感想
ただ私は貴方のことを同級生の一人としか考えていません。 本格ミステリの大名作を今更ながら読みました。 毎度のことながらお久しぶりです。なんとか一人で暮らしております。生き延びております。帰宅すると即座にビール、主食はもやし入り焼きそばという…
Color my life with the chaos of trouble 村上春樹の長編小説最新作を読みました。たぶん、2013年に本屋に並んでるのを見て買ったんですが、読まずに放置しておりました。 正直、僕にとっては全然面白くない作品でありました。難しいことはわからない(わか…
私が胸に赤いふせんを付けていただけで、私を見つけてくれた人。 久しぶりに読み返しました。3回目か、4回目くらいですかねぇ・・。当ブログでも何度か取り上げていますね。とりあえず感想を書いていこうと思います。 まったく他の方のレビューを読んでいな…
「ライ麦畑をやってくる誰かさんを、誰かさんがつかまえたら」 「キャッチャー・イン・ザ・ライ」を村上春樹訳で読みました。他の訳は読んだことがありません。さて、本作の主人公のホールデンは、ことあるごとに周りの人々を馬鹿にしてコケにして吐きそうに…
毬井ゆかりは、ニンゲンがロボットに見える。 本作、とても評価が高いんですよね。特にSF好きというわけでもないのですが、設定を読んだ時点から気になって仕方なくて、読んでみました。そういえば一時期、このカバーが本屋に並んでいたのを覚えています。さ…
「推理だよ、益子君。空想じゃない」 なんと切なく美しいミステリでしょうか。個人的にはホワイダニット、動機としてみればなんだか弱さを感じるのですが、それを補って余りある切なさです。これは、素晴らしいです。こういう読後の余韻を残すミステリを僕は…
「まだわからないのか? その目は何のために開いている!」 歌野晶午のデビュー作、「長い家の殺人」を読みました。これは、なかなか美しいミステリなのではないでしょうか。大胆不敵なトリックに、手がかり・伏線の配置。(読み終えてから考えると、実にわ…
「いーちゃん、 この真ん中の奴はパソコンじゃなくてワークステーションだよ」 「物語」シリーズ等で有名な西尾維新のデビュー作を読みました。「化物語」のアニメを数話観て、どうしてもハマれなかったので避けていたというか、嫌っていたと言っていい感じ…
「スプーンの上のゼリーは、まるで透きとおった色ガラスのかけらのようなんだ!」 佐藤多佳子の「サマータイム」を再読。うん、やっぱり良いなあ。力強い、右手だけのサマータイム! この佐藤多佳子という人は、言葉のセンスが良いですね。いや、良いという…
「人並み外れた強さを持ったやつなんて誰もいないんだ。」 村上春樹のデビュー作、「風の歌を聴け」を久しぶりに読みました。 読みたくなって、本棚を探したけれど見つからなかったので文庫版を買いました。久しぶりに読む「風の歌を聴け」は、以前読んだと…
「わたしはなんでも知ってるのよ」 麻耶雄嵩の「夏と冬の奏鳴曲」を読みました。まさしく傑作であり、怪作でした。が、怪作すぎてまともな感想が書けへん・・・とりあえず麻耶雄嵩の作品は京都が舞台だったりキーワードとして出てくることが多いので、京都生…
「デートに居酒屋を使うのは避けたほうがいいですね」 「星降り山荘の殺人」を読了。閉ざされた別荘での殺人という、王道かつ僕が大好きなシチュエーションのミステリです。先に記事をアップした「虚無への供物」の感想において、ミステリだからこそ登場人物…
「物見高い御見物衆。君たちは、われわれが洞爺丸の遺族だといっても、せいぜい気の毒にぐらいしか、考えちゃいなかったろうな。」 三大奇書の1つ、中井英夫の「虚無への供物」を読了。奇妙な一家「氷沼家」を舞台として繰り広げられる殺人劇は、ミステリの…
「お養父さん。これは、並大抵の敵ではないかもしれませんね」 二階堂黎人のデビュー作、「地獄の奇術師」を読了。多分というか、ほぼ確実に僕は美少女探偵というのに弱いんだと思う。大好きなんだと思う。「隻眼の少女」が大好きなのも、みかげが魅力的であ…
「そう。わたしは最初からかかわるべきではなかったのです。 どうか帰らせてください」 本格ミステリ屈指の傑作といわれる「Yの悲劇」を読了。私の頭脳では腑に落ちないというか、理解できない点も残してはいますが、新本格といわれるジャンルの作家達の作品…
犬にも、一寸の命! せめて月に1回くらいは更新を、という思いであわててキーボードを叩いております。この作品を知ったのは映画館。映画の宣伝を見て気になって原作を読んだという流れだ。桜庭一樹先生の作品を読むのは初めてだったわけだが、この人の文章…
お前の戦いが 俺の新たなる力となるだろう とんっでもなく素晴らしい作品と出会っちまった・・。 本屋でよく見かけてはいたが、正直舐めていた。ごめんなさい。最高です。
男の魂 充電完了!! ん~~~熱い!!!いわゆるスポ根漫画のパロディでギャグ漫画なんだが、熱い!!こいつぁ男の漫画だ。 僕がこの作品が島本先生のものだと知ったのはわりと最近なのだが、映画版はたしか中学生の頃に見て笑い転げていた。それでこないだ…
これのパーティ戦闘おもろいか? 気になっていたところ、知り合いがちょうどよく貸してくれたから読んだ。 結論を先に言うと、「MMORPGに閉じ込められる」っていうそこだけがおもろい作品ですね。MMORPGの世界が舞台だから、ネトゲやったことある人にはそこ…
ホームズに憧れる気持ちわかる 読んだことなかったんですよね・・シャーロック・ホームズ。図書館で借りて読んだ。ホームズかっこいいですね。世界中に熱狂的なファンを生み出す理由がわかった。 前に島田荘司先生の「占星術殺人事件」を読んだので、御手洗…
嘘だけど、礼弥(れあ)ちゃんになら食われてもいい。 アニメを見てるわけでもないけど、なんとなく読み始めた。とりあえず表紙の絵がかわゆかったので。あとたまに読んでるブログでも紹介されてたので。 美少女がゾンビになってしまう。そこから始まるラブ…
スターダスト・メモリー!! 2012年4月4日、私はブックオフの105円コーナーで衝撃的な出会いを果たした。 「星屑ニーナ」。この漫画との奇跡的な出会いに感謝する。なんとなくブックオフに行こうと思った自分に、なんとなく105円コーナーを読もうと思った自…
私が初めて読んだ米澤穂信の作品はこの「氷菓」で、これを読んで米澤穂信にはまったし、本格ミステリというジャンルの作品を読んでみようかという気になった。 なぜかアニメ化されるらしく、今年の4月から放送開始らしいけど。どうなんだ。どうなんですか。 …
きのう、火星に行った。 (講談社文庫) 作者: 笹生陽子 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2005/03/16 メディア: 文庫 購入: 5人 クリック: 12回 この商品を含むブログ (30件) を見る これまでの人生で読んだ小説の中で、何か1本最高のものを選べとなるとコレ…
友人に借りて読んだり、ブックオフで立ち読みしたり、バイト先で読んだり、何度も何度もところどころ読んでいて全部買って家に置いてもいいなと思いながら結局まだ買ってない。まともに通して読んだのは2回か、内容は正直うろ覚えの部分が多い。 オチが微妙…
素晴らしい漫画を読みましたよお~。 たま~に見てるブログでたまたま紹介されてて衝動買いしたけど、本当に買ってよかった・・。団地に落ちてきた宇宙船をめぐる少年達のひと夏の物語・・っていうこれだけでもう惹かれましたね。なんといっても登場人物が良…
2年くらい前に友人に文庫版の1~8巻を借りてアホほど読みまくった・・。ずいぶん長いこと借りてて、借りてる間中何度も何度も読んでいた・・。読んでるとなんとなく落ち着くね その友人はラスト2巻は持っていなかったもんで、最後は読まずじまいでかれこ…
正確には友人が直してくれました。 さっそく本の話をしましょう。 以前感想を書いた綿矢りさの「勝手にふるえてろ」について。 この作品は、恋愛経験のない、けれどそこそこの容姿の26歳くらいのOLが主人公だ。 だから同じOLや同年代の恋愛経験はないけどそ…
「モテキ」という漫画を借りたから読んでいるんだが・・・。 これってモテない奴がモテない奴のために書いた漫画なのかと思ってたんだが、違うね。 これはモテてる奴が、彼女いる奴が、人生上手くいってる奴が、余裕のある奴が読む漫画だわ。そうだわ。 おも…
ずっと読もう読もうと思っていた作品。すごく有名らしく、期待して読んだ。 結論から言うと、おもしろかったんだけど自分は本格ミステリに向いていないのかもしれないと思った。 なんでかっていうと、細かい現場検証、足跡の推察、一つ一つあり得ない可能性…