タクシードライバー
色々なツッコミを恐れずに書きますと、この映画はようするに冴えない男が牙を磨く映画だ。
トラヴィスは基本的にはただの冴えない男でしょう。だってトラヴィスみたいな鬱屈した気持ちって、誰でも持ってるやん。誰だって持ってるやん。ちょっと憂鬱な人生を送ってる人なら何か一発カマしてやりたい、ドカンとでかい事やってやりたいなんて、誰しも考えると思う。だからトラヴィスは基本的にはただの冴えない男なんです。けど他の誰もがやらないことを、考えるだけでお終いにすることをこの人は実行した。ヒーローになった。冴えない奴がよくある妄想をして、下準備して実行する。死にかけるけど、ヒーローになってフラれた女性にも見直される。最高ですね。
最後の別れ際はこの上なく決まってますね。
やっぱり、終盤の狂気が加速しまくるシーンはやばいですね。