文章リハビリ

この世はクソファッキン  だけどこの世はAll you need is love. (映画と本と音楽の感想と雑記のブログ)

ハイスコアガール/押切蓮介

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お前の戦いが 俺の新たなる力となるだろう

とんっでもなく素晴らしい作品と出会っちまった・・。

本屋でよく見かけてはいたが、正直舐めていた。ごめんなさい。最高です。

まずね、僕はゲーセンなんてほとんど行かないんです。世代も違うし、この漫画で出てくる筐体についての知識はほとんどゼロなんです。筐体という言葉もこの漫画で知った。けど面白い。主人公のハルオが嬉しそうに自分が愛するゲームについて語るところを見てると、本当に面白いんだろうなあと思えてくる。大野や日高にゲームをレクチャーするのは、そのまま読者へのレクチャーになっている。

ギャグも面白いけど、それ以上に個人的にはキャラクターが最高。主人公のハルオは熱狂的なゲーマーで、卑劣な奴と言われたりもするけれど、なんだかんだで面倒見が良い。大野や日高に嬉しそうにゲームをレクチャーするところを見てると、2人が惚れてしまう理由がなんとなくわかる。なんかとにかくすげえ良い奴。

そして何と言っても、大野が可愛いすぎるやろ・・・・。無口でほとんど台詞も無いけど、可愛い。読んだ人はわかると思う。控えめすぎる嬉しさの表現や照れた表情が素晴らしい。読んでる僕にはハルオを通して伝わって来る感じなんですけど。徐々に大野の感情がわかるようになってくるハルオとの関係が心地いいです。

しかし1巻のラストはもうこれ素晴らしいとしか言えん。ゲームのキャラクター・1シーン・台詞が交差して加速するハルオ。お別れの間際でついに感情を露にして泣きまくる大野。完璧ですわ。

だもんで、2巻の予告で他の女の子がハルオに接近すると知った時は「はぁ?大野以外絶対に認めねぇ」と思ったものです。ハルオの相手は大野以外ありえないと。他の女の子は認めねぇと。

そう思っていたのに、そんな僕が応援してしまう素晴らしい女の子がまた出てきてしまいました・・。日高、めっちゃ可愛いやないか。台詞がほとんど無かった大野に対して、日高はなんだか何気ないセリフもすごく可愛く感じますねえ。ハルオがゲームしてるのを後ろから見てたいっての、なんかわかるよ。幸せなんやろなあ・・。

大野も日本に帰ってきて、もう先が気になって仕方ないのに第3巻の発売は来年の2月。んー長い。まあとりあえず来年の2月までは生きる理由ができましたわ。お勧めですので皆さんもぜひ読んでください。