文章リハビリ

この世はクソファッキン  だけどこの世はAll you need is love. (映画と本と音楽の感想と雑記のブログ)

色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年/村上春樹(2013)

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Color my life with the chaos of trouble

 

村上春樹の長編小説最新作を読みました。
たぶん、2013年に本屋に並んでるのを見て買ったんですが、読まずに放置しておりました。

 

正直、僕にとっては全然面白くない作品でありました。
難しいことはわからない(わかりたいけれど)僕にとって、村上春樹の魅力はなんとも言えぬファンタジー感、そして冒険感でありました。「羊をめぐる冒険」や「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」などの僕が好きな作品はまさにその魅力に満ち溢れておりました。しかし本作はファンタジー感はまだしも、冒険感は欠けていると感じました。主人公は生活環境やら、収入やら、地位やら諸々特に不安の無い男で、有給休暇を取ってただ単にフィンランドに行くだけであります。おまけにその旅行の手配も全てガールフレンドが行い、挙げ句の果てには現地でも現地の女の子に面倒を見てもらいます。村上春樹の作品は本当に主人公にとって都合の良い女性が次々登場しますね。まあ、「羊をめぐる冒険」の内容もうろ覚えなんでこんな感じだったかもしれないですが・・・。

まあそもそも、この主人公の悩みが理解できないんですけど、それを言ったら元も子もないですよね。しかしフラれたくらいで人生終わりみたいな顔されましてもね~。それくらいじゃ人生終わりませんって。