文章リハビリ

この世はクソファッキン  だけどこの世はAll you need is love. (映画と本と音楽の感想と雑記のブログ)

ジョニーは戦場へ行った

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目も鼻も口も耳も腕も足も失って「生きるだけの肉の塊」(自分でそう言っていた)となった主人公は病院のベッドでただひたすら妄想と空想と悪夢と白昼夢と夢と暗闇の中をさまよう・・。ただただ己の想像力で何年もの時を過ごす・・。

潜水服は蝶の夢を見る」を見たことがあったから何度も思い出しましたね。どちらの作品も共通して言えるのは主人公の想像力の凄まじさ・想像力の大切さを思い知るってことだと思う・・。誰かが何をされたら嫌だろうとか、誰かが何をされたら嬉しいだろう、とか幸せだろうとか、そういうのを考えるのも全部想像力だと思うんです。だから本当に想像力って大切だと思うんです。想像力が無かったら、人の気持ちなんてほんの少しも分かることができないと思う。

この映画は本当に本当につらい・・。だが美しいシーンも多かった。とくに看護婦が主人公の体に指で字を書き、ほとんどの感覚を失った主人公に「メリークリスマス」を伝えるシーンは心から美しいと思った。けど心から悲しくもなった。