文章リハビリ

この世はクソファッキン  だけどこの世はAll you need is love. (映画と本と音楽の感想と雑記のブログ)

jupiter/BUMP OF CHICKEN

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木星まで、ひとっ飛び

「Stage of the ground」で幕を開ける傑作3rd!!

捨て曲など存在しない、藤原基央の才能が爆発した1枚だ。

なんといっても白眉はやはり「天体観測」だろう。8本のギターを重ねたというイントロはパワフルで存在感抜群で一度聴けば確実に耳に残る天才的な約30秒。このイントロはまじで天才ですよ。まじで、って感じですよ。さらにすごいのはそのイントロに勝るくらいの必殺のメロディーと歌詞がその後に続くこと。思い出の天体観測を曲の最後にもう一度って、そこに震えた。最後のサビで大人になった自分たちが子供の頃の彼らに重なるPVも大好きだ。

さらに続く「Title of mine」。レコーディング最中、この曲を唄うのがつらすぎて藤原がフラフラになったとかそういう話もありますが、それは置いといて最高の曲ではないですか。暗いけど少し前向きな歌詞に歪んだ太い音のギター、力強く唄う藤原のボーカル、そしてこれまた必殺のメロディー・・。それに何より要所で出てくるリフみたいなのが癖になる。弾きたくなるでしょ。

そういえば藤原基央はjupiterのバンドスコアで「今気に入ってる自分のギターの音は?」という質問に「ブライアン・メイを汚くしたような音」と答えており、具体的には「ベンチとコーヒーのイントロ」だと答えていた。当時そのやりとりを読んで「あ~なんとなくわかる」と思った。

さて、必殺のメロディーと書きましたが、正直10曲どれをとっても必殺でアルバム1枚が本当にあっという間なのだ。なのでこんな感じで全曲書くと長くなりすぎるのでこの辺で。

必殺のメロディーと歌詞が、荒いギターに乗って木星まで流れていく大傑作だ。