文章リハビリ

この世はクソファッキン  だけどこの世はAll you need is love. (映画と本と音楽の感想と雑記のブログ)

続・激突!/カージャック/スティーヴン・スピルバーグ(1974)

carjack2.jpg

ゴールドスタンプを集めよう

スティーヴン・スピルバーグ初の劇場作品を観ました。これは面白かったですねぇ。

ギリギリのラインで憎めない夫婦と真面目っぽい警察官の珍道中はコメディタッチで実に良いです。コメディタッチというか、お気楽なんですね。ヒロイン(?)は正直なところ上手く行くわけのない計画を強行するお馬鹿で、主人公(?)も謎の勢いでそれに乗って行くお馬鹿で、子供を取り戻してからどうするねん、とかギャーギャーわめいてうるさいとか、ちょこちょこ思うことはあるんですけどなんだか憎めないんですねぇ。ゴールドスタンプとかいう集めると商品と交換してもらえるシールを大事そうに持っているところも可愛いと思います。

実話を元にしているとのことだったので、このお気楽ムードで描くからには最後まで誰も死なないのかなぁと思っておりして、ラストは意外でしたね。まあ、こうなるしかないような無茶な計画で、ある意味退廃的な道中、ロードムービーであったわけですね。

しかしやはりこういうロードムービーを撮るにはアメリカは強いのかなぁと、何となくそう思いましたね。あとは警察官を人質に取ってアメリカを駆け巡る夫婦を強烈に応援するアメリカ市民を観て、マジかよと思うと同時にアメリカは凄い国だと改めて思いました。

それにしても邦題は本当にひどいですね。Wikipedhiaによると「激突!」の続編と思わせて客を呼びこむ算段だったようで、昔からそういうのあったんだなぁ。今となっては作品の足を引っ張る要素でしかありませんわ・・。