2015-09-22 キャッチャー・イン・ザ・ライ/村上春樹(2003) 本の感想 「ライ麦畑をやってくる誰かさんを、誰かさんがつかまえたら」 「キャッチャー・イン・ザ・ライ」を村上春樹訳で読みました。他の訳は読んだことがありません。さて、本作の主人公のホールデンは、ことあるごとに周りの人々を馬鹿にしてコケにして吐きそうになり、うらぶれた気分になります。自分はここまでひどくないにせよ、何となく身につまされるものがあり、その一方でホールデンは惨めな奴だなあと度々思い、それがまた、結局のところ身につまされる作品でありました。まあ僕はホールデンよりもモテないんですがね。わりと面白く、楽しく読んだのですが、衝撃とか感動とかそういったものはありませんでした。