Travel Agency/シャムキャッツ(2017)
5月16日、シャムキャッツのニューアルバム『Friends Again』から、トレーラーでも使用されていた楽曲『Travel Agency』のリリックビデオが公開された。旅行代理店ですかい。公開されて以来何度も聴いているのだが、いやぁ・・・こいつは良い。
シャムキャッツ - Travel Agency (Lyric Video)
何度でも聴いていられる。初めて聴いたときは、もうひと盛り上がり合ってもいいんじゃないか、と思ったが。何度か聴いている内に「これで良い!」と感じるようになった。「ビートルズやラーズみたいに、アコギでもロックアルバム作ってるから」という夏目君の言葉通り、爽やかながら力強いアコギのストローク。中盤のティーン・エイジ・ファンクラブっぽさを感じる(私は感じた)エレキギター、相変わらずの人懐っこいメロディ。歌詞も夏目節炸裂で、出かけたくなる。出不精な私も。
いつかは知っていた 石ころの重みさえも
君は忘れてるだろう 実は僕もなんだけど
こんな、なんだかハッとするラインもありますね。いつか知っていた、大切だったっぽいことを忘れてしまう。それを「君は忘れてるだろう?」から入って、「実は僕も」っていうのが良いなぁ。あとは、
恋人に触れるように 暗闇へ手を伸ばせ
ここなんてのは、夏目君はいつかのインタビューで「比喩をするときは『~のように』は今は封印して、風景に託してる」みたいなことを言ってましたが、復活か。
そしてまた映像も良いですね。計算し尽くされてるのかもしれないけど、何でもないような、でも愛おしく感じる風景が続く。ロケハンしたスタッフを称賛するほかありません。ちょっとね。これはね。街歩きしなきゃなりません。街歩き。ちなみにビデオサイズは最近流行りなのかわからないが、スマホに合わせた縦使用。これについては特に思うところはないのだが。でも本当に風景が良い。トレーラーの映像、全て大好きだ。『Friends Again』楽しみでたまらない。汗かきの私は夏が近づくと憂鬱になるし、梅雨なんて嫌いというより苦手で仕方ないのだが、このアルバムのおかげでちったぁマシな気分で過ごせそうですよ。