文章リハビリ

この世はクソファッキン  だけどこの世はAll you need is love. (映画と本と音楽の感想と雑記のブログ)

パリ・エキスプレス/エルヴェ・ルノー(2008)

pari ekisupuresu

「これが10分で終わる仕事かよ!」

ここ1年ほどはHuluで映画を観ることが多いのですが、Huluでは作品を試聴すると、一応その作品を観た人へのリコメンドで別の作品がピックアップされます。その流れで本作が出てきたので観てみました。これは、実に楽しい映画ですよ。ネットのレビューで拝見した通り、ジャケットではありがちなマッチョ系スタイリッシュアクションかと思うのですが、蓋を開けると実に楽しいコメディなのです。お勧めですよ。

以下、一応ネタバレ挟むので折りたたみました。

イメージ的には「スナッチ」や「ロックストック~」みたいなアクション・コメディのフランス版という感じですかねぇ。あのへんの作品も、ハリウッドでやるともっと大げさでごちゃごちゃしそうな内容をイギリス流の魅力でまとめ上げた感じですけど、本作はフランス流にまとめ上げたような印象です。最後の大団円の感じはハリウッドっぽいですかね。

舞台はパリの町中やらホテルで、ド派手なアクションシーンも無く、コンパクトにまとまっている本作ですが、意外といろんな登場人物が物語に絡んでくるんですね。書き出すと以下の様な感じかと思います。

・主人公とヒロイン

・主人公の友人(憎たらしいアイスも含めて)

・主人公の親父(警察官)

・ロキ

・ロキを追う謎の2人組(実はインターポール)

・スフィアという謎の犯罪組織の一味

・謎の女泥棒?(美術学校出身)

それでいてどの登場人物も使い捨てにされないんですね。主人公の親父も最初にポロッと出てきて、その後きちんと活躍。謎の女泥棒もホテルでのドタバタで終わりかと思ったら、最後まで活躍。こういうのは実に良いと思います。にしても出てくる女性がみんな美人で良かったですねぇ。やっぱ絵が綺麗になりますからね。

再鑑賞で色々発見できそうな作品だと思います。観て良かったなぁ。

ちなみにヒロインの衣装の色が白→青→赤と着替えるたびに綺麗に変わっていくのですが、これはフランス国旗ってことなんですかね。