文章リハビリ

この世はクソファッキン  だけどこの世はAll you need is love. (映画と本と音楽の感想と雑記のブログ)

色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年/村上春樹(2013)

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Color my life with the chaos of trouble

 

村上春樹の長編小説最新作を読みました。
たぶん、2013年に本屋に並んでるのを見て買ったんですが、読まずに放置しておりました。

 

正直、僕にとっては全然面白くない作品でありました。
難しいことはわからない(わかりたいけれど)僕にとって、村上春樹の魅力はなんとも言えぬファンタジー感、そして冒険感でありました。「羊をめぐる冒険」や「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」などの僕が好きな作品はまさにその魅力に満ち溢れておりました。しかし本作はファンタジー感はまだしも、冒険感は欠けていると感じました。主人公は生活環境やら、収入やら、地位やら諸々特に不安の無い男で、有給休暇を取ってただ単にフィンランドに行くだけであります。おまけにその旅行の手配も全てガールフレンドが行い、挙げ句の果てには現地でも現地の女の子に面倒を見てもらいます。村上春樹の作品は本当に主人公にとって都合の良い女性が次々登場しますね。まあ、「羊をめぐる冒険」の内容もうろ覚えなんでこんな感じだったかもしれないですが・・・。

まあそもそも、この主人公の悩みが理解できないんですけど、それを言ったら元も子もないですよね。しかしフラれたくらいで人生終わりみたいな顔されましてもね~。それくらいじゃ人生終わりませんって。

勝手にふるえてろ/綿矢りさ(2010)

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私が胸に赤いふせんを付けていただけで、私を見つけてくれた人。

 久しぶりに読み返しました。3回目か、4回目くらいですかねぇ・・。当ブログでも何度か取り上げていますね。とりあえず感想を書いていこうと思います。

まったく他の方のレビューを読んでいないのでアレなんですけど、この主人公は評判悪いのですかね。どうなんですかね。僕は、好きとは言わないですけど、嫌いじゃない、というか嫌いになれない、というか、憎めないです。確かにこの主人公、「いやそれ、自分が悪いやん」系のキャラクターだと思うんですけど、何でしょう、憎めないんですよね。「ジェイン・オースティンの読書会」の女どもは駄目で、何でこの主人公はOKなんだ、とおっしゃる方もいるかもしれません。確かにそうなんですよね。けどね、「いやそれ、自分が悪いやん。けどまぁ、気持ちもわかるよ」って思わされてしまうから、それで良いんですよ。
主人公の論理というか言い分って、最もらしく言ってるけど、破綻してるところもあるんですよね。「ニ」に対するイチャモンとかね、正直苛立ったりもするわけです。けどねぇ、なんでしょう、いい歳して孤独な人って、こんな感じだと思うんですよ。こんな人いると思うんですよ。自分にとって大事なものが、ものすごく大事で、それを大切にしてる自分こそ正しい、みたいな思考展開って、あると思うんですよね。自分に近いなぁとか思っちゃう部分もあるわけですよ。全く、説明になっていませんね。けど、ギリギリのところで、この主人公を僕は憎めません。こういう女心もあるのかなって思います。
そいで、綿矢りさは、やっぱりハッとするような文章を書きますね。本作も、書き出し面白いですよね。蹴りたい背中も素晴らしいと思うけど。「私が胸に赤いふせんを付けていただけで、私を見つけてくれた人。」ってところは久々に読んで、ほんとハッとしました。イメージみたいなものがパッと目の前に浮かぶというか。あの感じですよ。
そういえば綿矢りさの作品、新しいのいくつかを読んでいないなあ。買っておいてあるのもあるんですけどね。

キャッチャー・イン・ザ・ライ/村上春樹(2003)

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ライ麦畑をやってくる誰かさんを、誰かさんがつかまえたら」

キャッチャー・イン・ザ・ライ」を村上春樹訳で読みました。他の訳は読んだことがありません。
さて、本作の主人公のホールデンは、ことあるごとに周りの人々を馬鹿にしてコケにして吐きそうになり、うらぶれた気分になります。自分はここまでひどくないにせよ、何となく身につまされるものがあり、その一方でホールデンは惨めな奴だなあと度々思い、それがまた、結局のところ身につまされる作品でありました。まあ僕はホールデンよりもモテないんですがね。
わりと面白く、楽しく読んだのですが、衝撃とか感動とかそういったものはありませんでした。

生存報告

更新をしなさすぎて、またしても広告が出るようになりましたので定例の生存報告です。

どうにか転職をしまして、相変わらずなんとかサラリーマンをやっております。

観に行きたい映画やらなにやら、あんまり観れておりません。

とりあえずは11月のジーザス&メリーチェインのライブはどうにかして行きたいところです。

それにしても夏はやはり辛い。

またしても恋に敗れた男の物語

またしても失恋したのですが、私はどうしたらよいのでしょうか?

恋におちたら/サニーデイ・サービス」を聴きながらデートの待ち合わせ場所に向かっていた頃の、つい先日までの自分が懐かしいです。デートの情景や、日々のやりとりが走馬灯のように頭のなかを巡っています。

しかし今回は諦めません。

2015.08.14追記

諦めがつきましたので、これからはWreckless Ericが歌い、Proclaimersが歌い継ぐ名曲「Whole Wide World」の心意気で生きて行こうと思います。

トラブルだらけの人生を

問題が山積みの現状を、どうにか乗り切った暁には、1人密やかにジブリ祭りを開催しようと考えております。

その時には読者の皆様も暗い部屋で蝋燭を灯し、共にこの世界の素晴らしさを噛み締めましょう・・・。

「愛は花、君はその種子」なのであります。

私がクマにキレた理由/シャリ・スプリンガー・バーマン&ロバート・プルチーニ(2007)

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なんか、実話っぽい。

 

Huluにアップされておりましたので、観ました。うーん、なんていうか、もう一歩って感じの作品ですね。

 

 

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