文章リハビリ

この世はクソファッキン  だけどこの世はAll you need is love. (映画と本と音楽の感想と雑記のブログ)

リミットレス

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薬は用法容量を守れ

アルジャーノンに花束を」がビジネスライクになったような映画だ。「アルジャーノンに花束を」にあったような物悲しさ・虚しさといったヒューマンドラマは鳴りを潜め、薬を使って活性化した脳を用いての頭脳性っぽいものが前面に出ているような・・気がする。

が、その頭脳性っぽいものがそこまで賢い感じがしないのがいかんと思う。僕は金融業界の事も、投資家の事も全くわからんのだが、主人公が頭脳明晰になってから繰り広げる天才的な投資っぷりの描き方がひどく適当な気がする。肝心なとこボカしてるというか・・。「ここがこうなるから、ここを攻める」っていう、こういう感じのセリフが多かったと思う。字幕のせいなら、すみません。薬によって覚醒する主人公の脳みそなんて、もはや天才的というか、ほとんど超能力みたいになってるんですけど。ラストシーンなんて特に。。いや超能力みたいなものってことであれでいいのか・・。

それから主人公は薬が切れるたびに大慌てするのだが、脳が活性化してる状態なら薬が切れた時の対処法やなどいくらでも考え付くと思う。ていうか賢い状態の時にもっと薬の保管方法・使用方法・持ち歩き方などなど考えておけよ。ていうかまずそれを最初にもっと煮詰めろよ。まずは薬を安全に保管・使用することが最優先だろ・・。

正直、スーツの隠しポケットなんてちっとも安全じゃないし、薬が無くなったら何もできなくなるんだから常に手元に置いておくべきだ。スーツに入れっぱなしでスーツを人に預けるなんて、正気と思えない。

話自体はけっこうおもしろかったので、そういう細かい(細かくないかも)部分が残念でしたーーーーーーーーーーーーーーーーーー。