イップ・マン 序章
仁の心
たまに読んでいたブログで絶賛されていた。見よう見ようと思って数か月、やっと見た。
これは、完璧なカンフー映画ではないか。中国映画っぽい笑いのシーンも、かっこいいカンフーアクションも、哀愁ただようシーンも、熱い展開も、全てがビシッと詰まっている。実話が基となっているようだが、それは関係なしに素晴らしいと思う。
何よりも主役の葉問がとてつもなくかっこいいではないか。常に柔らかい雰囲気で、家族や友人、全ての人々への愛に溢れ、「仁」の心を持った男。そして天下無敵の武道家。役者のかっこよさもあると思うが、素晴らしいキャラクター、人物だと思う。
そしてアクションシーン。ド派手なアクションはないけれど、とにかくかっこいい。葉問の一つ一つの拳が「丁寧に」放たれているような印象を受ける。スピーディに的確に、丁寧なアクションシーンが見ていてとにかく面白い。序盤の穏やかな手合せも、終盤のハードな試合もどちらも見ごたえありまくりだ。
日中戦争が話に大きく関係してくるが、そこについてはさっぱり言及できない。戦争の描かれ方は、どこの国がどういう意図で作品に加えるかで大きく変わってくると思うし、僕自身戦争についての知識なんてロクに無いから偉そうにどうこう言いたくない。しかしそれでも三浦の副官の佐藤という男にはイライラさせられた。最後はああなって然るべきだと思う。あと、日本人の役者の演技が妙に芝居がかっているように感じたけど気のせいか?
それにしても「詠春拳」とは美しい名前だと思う。そしてブルース・リーもこの拳法を学んでいたらしい。何も知らずこの作品を見たから最後にビビった。
まあカンフー映画なんてジャッキー・チェンの作品くらいしか見たことない僕があれこれ言っても説得力ゼロかもしれません。続きも見ます。