文章リハビリ

この世はクソファッキン  だけどこの世はAll you need is love. (映画と本と音楽の感想と雑記のブログ)

シュガー・ラッシュ(2012)

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誰かの、ヒーロー

君はシュガー・ラッシュを観たか?

早くも2013年最高の1本に出会ったと思う。

シュガー・ラッシュは僕にピンポイントジャストミートフルスイングで直撃した。

見てない人は今すぐ映画館に走ってほしい。上映時間を調べてから。それくらいの作品だ。

僕がシュガー・ラッシュを初めて観てからすでに2週間近く経ってしまっている。見てすぐにブログを更新するべきだった。この作品の素晴らしさを一刻も早く伝えなくてはならない。(ちなみにすでに2回観に行きました。)

この映画を映画館で見ずに2013年を終えるのはあまりにももったいない。

諸君、とにかく映画館へ走るのだ。

というわけで、ここまでの文章だけで映画館へ行こうという気になった人は以下は微妙にネタバレを含んでいるので読まずにいただいた方が良いと思う。いつも通り僕の感想を好き勝手に書いただけですが、感想である以上内容に触れています。

さて、なぜ僕がここまでこの作品を絶賛しているかというと

ヴァネロペがとにかく可愛いから。

冗談ではなく、かなりデカイ。

もうマジで可愛い。チョコマカした仕草が可愛くて、天真爛漫で小生意気、そしてまっすぐで加えて要所要所ではたまらなく素直だッ!一緒にスウィーティーな時間を過ごしたくてたまらない。そしてなんと言っても、日本語吹き替えしか見てないが吹き替えの声優が素晴らしい。なんだこのぶっ飛びな声優は、と思って調べるとなんと99年生まれの13歳。これには驚愕した。諸星すみれさんは今後要チェックの声優だ。ああもうとにかく、ヴァネロペが可愛い!!

が、もちろんそれだけではありません。

この作品の物語、それがまさに僕がいつか小説で書いてみたかった物語にとても近く、僕にとって一種あこがれのような物語だからです。

この物語の主人公、ラルフは多くの人にとってはヒーローではない。それどころか、悪役だ。だけど、たった1人、ヴァネロペにとってだけはヒーローだ。

まるでヒーローじゃない野郎でも、誰かにとっては、状況によっては、かけがえのないヒーローになれる。そんな物語をいつか僕は作りたいと今でも思っているんです。それが、まさにシュガー・ラッシュなのだ。もう、全然うまく書けてなくて全然伝わらないと思うので、僕の言いたいことがわりとまとまっている、ドラえもんのエピソード「めいわくガリバー」での、のび太の台詞を引用する。

「ガリバーはふつうの人間なんだ。それが、たまたま小人の島へ漂着したばかりに・・・。」

「巨人になって敵の艦隊をとらえてヒーローになれたんだ。」

つまりこういうことなんですよ。

これって、まさしくヴァネロペにとってのラルフじゃないですか。ラルフにとって硬いキャンディーを叩き壊せたり、ミニゲームへの閉ざされた扉をブチ破れるのは当たり前のことだけど、ヴァネロペにはそんなことできなくて、だんだんとラルフがヒーローになってって。ラルフもヴァネロペがいることで、救われるっていうか、この子のヒーローでいられるなら、俺って奴も悪くないなって思えるようになる。だから、ヴァネロペにとっては当たり前の(自然な)ラルフへの気持ちが、ラルフにとってはかけがえのないもので。終盤のラルフの心の台詞はグッと来る。

ハッキリ言うと、僕みたいな奴でも、もしかしたら誰かのヒーローになれるかもしれない、そんな物語を作ってみたいんです。そんな僕のあこがれが、ゲームセンターの筐体の中の物語として甘く、楽しく、光り輝いて現れたのがシュガー・ラッシュ

だから、この作品は僕にとって特別なのだ。

だから、こんなに熱烈にオススメしているのだ。

とにかく諸君、映画館に走れ。