文章リハビリ

この世はクソファッキン  だけどこの世はAll you need is love. (映画と本と音楽の感想と雑記のブログ)

本の感想

ふたりの距離の概算/米澤穂信

米澤穂信の古典部シリーズ。 僕は米澤穂信が好きだ。買ってからけっこう経ったけど読み終えた。 サクッと読めておもしろいし、先が気になるからどんどん読み進める。シリーズずっと読んできてるのですっかり登場人物もおなじみ。 今回は20kmのマラソン大会が…

隻眼の少女/麻耶雄嵩

ずっと気になっておった作品。やっと読み終えた。「このミステリーがすごい!2011年版」の第4位らしいよ。 評判通り、すごくおもしろかった。台詞も地の文も、場面の説明や推理、それにキャラクター設定もとても丁寧な印象を受けた。 けど正直、とても丁寧だ…

夢見る水の王国/寮美千子

上下巻の作品でかなりゆっくり読んだ。 場面がコロコロかわるもんで、少し読みにくかったかもしれん。 おもしろいんだけど、なんというか作者の心に次々浮かぶ空想の光景をそのまま描いていったような印象。 こんな世界を思いつけるのはすごいと思うし、好き…

ゴールデンスランバー/伊坂幸太郎

何度も繰り返し登場するゴールデンスランバーの歌詞、それを口ずさむ主人公たち、幸せだった安らかな思い出の回想。黄金のまどろみ。 思わずウルッと来た。泣きはしなかったけれど。 ラストは僕の予想を良い意味で裏切った。 これまでに読んだことのある伊坂…

勝手にふるえてろ/綿矢りさ

読みました。はっきり言って、本の紹介を読んで、もし作者が綿矢りさじゃなかったら絶対買ってなかった。苦手なタイプの小説だと思ったからだ。でも買った。綿矢りさが作者だから買った。中学生の頃、俺が恋した綿矢りさの新作だから買った。一応綿矢りさの…

飛行少女/伊藤りすと

タイトルに魅かれてカカッと読んだのだけれど、そんなにおもしろくなかった。 雰囲気は好みなんだが~ 超常現象にあくまで医学の観点からアプローチしていく主人公の姿勢(途中までだけど)がおもしろかった。 上・下の2巻だけど長さは感じない。サクッと読…

新世界より/貴志祐介

この小説は・・・スゴイ。 ずーっと読みたいと思いつつ、なんとなく避けるというわけのわからない行動をとること1年あまり・・・ この間図書館で見かけて借りて、一気に読了!! なぜ避けていたのか・・・読み始めるとページをめくる手が、止まらなかったの…

探偵伯爵と僕/森博嗣

図書館で借りてきてカカッと読んだけれど、おもしろかった。 森博嗣の本を読んだことがなくて、とりあえずこの作品を。 表紙・挿絵、上手いと思っていたら山田章博だった。ラーゼフォンの人である。 山田章博の書いた「星界物語」という絵本のような作品を持っ…

限りなく透明に近いブルー/村上龍

初めて、村上龍の作品を読んだ。 好みではなかった、苦手な内容だった。 まず僕はゴキブリが苦手なのである。開幕やられたわけである。 けれど、読んで良かったと思う。 あまり深い感想は書けない。もともと難しい感想を書くのは苦手で、アマゾンのレビュー…

そういうものだ。

『そういうものだ。』 この一節! 存在感・直前の文章に与える効果・響き....たまらん! 海外の小説を翻訳したものに結構出てくる、「そういうものだ。」という表現。 村上春樹さんの小説にもけっこう出てくるような。 なんかよくわからないけど好きだ、って…

ブルーもしくはブルー/山本文緒

古本屋で買って、今さっき読み終えた。とても読みやすい。 ある女性がもう一人の自分、ドッペルゲンガーに出会って「もしも」の人生を体験する・・・ というところから始まるお話。 「人は知らず知らずのうちに、最良の人生を選択をして生きている」 と kiki…